ゼロから始める株投資

軽い気持ちで株を始めて半年で資産を半減させた初心者兼業投資家が、50冊以上の本を読んで次の半年で資産倍増に成功。自身のアウトプットを兼ねて、初心者視点からお勧めの本、投資法を紹介します。

【書評】新高値ブレイク投資術

『新高値ブレイク投資術』

 

著者:DUKE

 

ジャンル:投資法、新高値

 

お勧め度:★★★☆☆

 

難易度:★★☆☆☆

 

本書の概要

本書はオニールの新高値の投資法を踏襲し、筆者独自のやり方を加えつつ紹介したものです。新高値銘柄の見つけ方から、新高値を付けた銘柄の中でさらに上がっていく銘柄の絞り込み方が紹介されています。銘柄の絞り方としては、テクニカルとファンダメンタル両方の面からのやり方が紹介されています。テクニカル面では、株価がある一定の幅で変動している領域を「ボックス」と定義し、あるボックスから次のボックスへ上抜けるところで買いを入れるという「ボックス理論」や、保ち合いの長さや値幅、カップウィズハンドルの形成などから、新高値後に急騰しやすい銘柄の紹介がなされています。ファンダメンタルズ面では経常利益が持続的に成長しているか、直近1~2年の経常利益が20%以上伸びているか、直近2~3四半期の経常利益の前年同期比が20%以上、売上高が10%以上伸びているかどうか、売上高経常利益率が伸びているかどうか、といった、収益性、持続性、確実性の3つの方向から、判断の仕方が紹介されています。

また最終2章では、ポジションサイズのマネジメントや損切の仕方などリスクをできるだけ回避する方法や、売り方買い方など、実践的な売買方法がたくさん紹介されています。

 

感想

題名からもわかる通り、オニールの新高値投資法の紹介であった。『株の公式』と内容は近いが、本書のほうがテクニカル面の紹介も多く、テクニカルとファンダメンタルのバランスが取れているのが特徴だろう。テクニカルなどの最低限の知識は必要となるが、新高値銘柄の探し方や、決算書の見方など、初心者を想定して丁寧に解説してくれているので、初心者でも読みやすく、また実践しやすい内容となっている。

本書は筆者の失敗談や成功談がふんだんに盛り込まれており、面白く、さらさらと読み進めるので、新高値系の導入としては非常に優秀である。